2017夏の北欧⑧ソーダーシャールの灯台③
さて、「トーベと海」展、灯台頂上での景色を楽しみ、
地上へと戻ります。
ソーダーシャール島までの航路でも感じましたが、
フィンランドの海には小さな島のような、大きな岩のような…
そういったものがたくさん目に見えます。
ソーダーシャール島もいくつかの群島になっており、
橋を渡り、足を踏み入れることが可能です。
少し見た目に不安な桟橋。
注意深く渡ろうとすると、
「Max. 3 person」の看板が目に飛び込んできます。
少し先にひとり渡っているのを確認し、足元に気をつけながら渡ります。
ソーダーシャール島は自然保護区になっており、
島の生態系を守るため自由な立ち入りは原則禁止されております。
(このような予約制のクルーズは可能)
ごつい岩盤から可憐なお花がたくさん咲き誇り、
渡り鳥でしょうか、名前は分かりませんがたくさんの生命が確かにあります。
群島からも灯台を眺めてみましょう。
先ほど、灯台の歴史を写真でたくさん見てきたので
ここには確かに人々の営みがあったんだなぁ、と想像をめぐらせます。
そうしているうちに、小さな島に移り住み、ムーミンパパが灯台守になる決意をし、
ムーミン一家の奮闘生活が脳裏に浮かんでくるのでした。
2017夏の北欧⑦トーベと海
2017年夏、ソーダーシャールの灯台の中では
「トーベと海」展が開催されていました。
ムーミンの生みの親でもあるトーベ・ヤンソン。
彼女が何より愛したものが海と言われています。
そのなかでも有名なのがペッリンゲ諸島。
幼いころは家族で、のちにパートナーのトゥーリッキと
夏は決まってこの島で過ごしました。
ペッリンゲ諸島の孤島にコテージを建て、毎夏トゥーリッキと過ごしたのは有名ですね。
運よくタイミングが重なったら、いつか是非訪れてみたい場所のひとつです。
「トーベと海」展では、
トーベが海でどのように過ごしていたのか、
彼女の海での日常を知ることができます。
また、ソーダーシャール島がモデルとなっていることがよく分かる、
「ムーミンパパ海へいく」のイラストなども多数展示されておりました。
思わずごろんと寝転がって、のんびりイラストを眺めたい衝動に駆られました、、、
こちらの展示は2018年夏も開催されているようです。
もしかすると、訪れた方もいらっしゃるかも知れません。
偶然にもそのような方に出会ったら、お互いの北欧思い出話に花を咲かせたいですね。
2017夏の北欧⑥ソーダーシャールの灯台②
さて、いよいよソーダーシャールの灯台へと出発です。
約1時間の航海。(ヘルシンキからの出発だと約3時間。)
窓際に座って、景色を楽しみます。
船内には飲み物や軽食も販売されておりました。
女子3人組も、SNSでしょうか、セルフィーしたり、
お喋りにとても楽しそうです。
思わず胸が高まります。
『ぜったいにたしかなもの―
そういうものだってあるはずだよ。
たとえば、海の潮流とか、季節のめぐりとか、日の出とかさ。
あの灯台だって、かならずついているよ -「ムーミンパパ海へいく」より-』
上陸してから1時間と少し、自由時間となります。
帰りの船の時間がありますので、少し時計を気にしないといけませんね。
(ネットなどでは、ガイドツアーが実施されていたり、
カフェなどもあるようですが、(宿泊も可能?)
現在も実施されているのかは分からなかったです。
http://www.soderskar.fi/
私が利用した日帰りクルーズは、ソーダーシャール島では完全な自由時間となります。)
お天気に恵まれた嬉しさを噛みしめながら歩きます。
早速、灯台の中に入って見ましょう。
灯台の歴史を語る写真が展示されています。
小窓のディスプレイに癒されながら、1段ずつしっかり階段を登っていきます。
頂上までやってきました。
こちらは灯台の鐘です。
頂上から見た景色。
ソーダーシャールの灯台を訪れることを決め、
調べていく中で、なかなか行き方が分からずに
途中諦めそうになったこともありますが、
来て良かったなぁ、と心から思い、しばしの間この“フィンランドらしい”景色を堪能しました。
トーベヤンソンは幼いころ、お父さんとソーダーシャール島を訪れ、
一緒に遊んだ思い出を大切にしたそうです。
その風景を、「ムーミンパパ海へいく」に描いたのでしょうか。
また、私が訪れたこの時、ちょうど「トーベと海」という展示が行われておりましたよ。
そのお話や、まだまだ紹介したいソーダーシャール島の風景は、また次回。
2017夏の北欧⑤ソーダーシャールの灯台
どうにか晴れていてほしい…と、強く念じながら目覚めたこの日。
いよいよ「ムーミンパパ海へいく」の舞台ともいわれる
ソーダーシャールの灯台を訪れます。
もしかすると、今後訪れる予定の方もいらっしゃるかも知れませんので
行き方も詳しくお伝えしたいと思います。
と言うのも、事前に情報を調べておりますと、
日本から訪れた方はツアーで訪れている方が多く、
個人で訪れる場合の情報が圧倒的に少なく苦労したのです。
お役に立ちますと嬉しいです。
ソーダーシャール島には船で訪れるのですが、
事前にこちらのサイト http://www.soderskar.fi/ (日本語表記なし/英語表記あり) より
クルーズの予約が必要です。(2018年度は9月30日まで)
*ネット情報や2017年以前のガイド本では、ロイヤルラインRoyalLineにて
ビュッフェ付などの日帰りクルーズがあるようでしたが、
直接メールで問い合わせてみましたところ、現在は実施されていないようです。
昨年私が利用した際には、
地下鉄M1番線最終駅Vuosaari駅近くの港か、
Sipoo市にある港のどちらかからの出発でしたが、
2018年6月現在、
カウッパトリマーケットKauppatoriそばの港からも出発しているようです。
(オールドマーケットやヘルシンキ観覧車のそばです)
http://www.soderskar.fi/cruises-to-soderskars-lighhouse
これは利用しやすく嬉しいですね。
ご希望日、利用する港(Harbor)を選択して予約します。
オンライン決済後、予約完了のメールが送られてきます。
私は言葉のやりとりに不安がありましたので、
メールをプリントアウトして当日持参しました。
ホテルでの朝食をパスして、地下鉄に乗り込んだので腹ペコ…
スーパーでサンドイッチを購入してベンチで出港を待ちました。
さて、船がやってきました。
あれ、もしかすると一人かな…と少し不安な面持ちで乗船。
出港間近となり、女子学生3人組が走って駆け込んできました^^
いよいよ出港です。
2017夏の北欧④ムーミンカフェ
この日は、ムーミンカフェ(Muminkaffe)に。
2018年4月現在、ムーミンカフェはヘルシンキに5店舗あります。
窓にはムーミンの仲間たちのイラストが描かれ、訪れる人を優しく迎えてくれます。
「あ、ムーミン一家のみんなだ。」
ミィはムーミンとおしゃべり中かな。
ライトも優しい明りですね。
シンプルで美しい北欧インテリア、居心地良い空間です。
小さな子供たちがプレイルームのようなところで遊んでいたり、
店内に置かれているムーミンの絵本を読んでいます。
カフェの中ではムーミングッズを購入することができます。
観光客はもちろん、若いカップルや老夫婦がお喋りしたり
ゆっくりと寛いでいます。
私は「ムーミンパパ海へいく」のモデルになったといわれる
ソーダーシャールの灯台を訪れる予定を立てていましたので、
その小説持っていき、読書タイムを過ごしました。
ムーミンカフェは、みんなに優しい空間です。
さて、カフェオレで温まった後、
トーベ・ヤンソンのアトリエまでお散歩しました。
(と言っても見学はできないので建物前までです)
2001年他界するまで、この建物の最上階のアトリエで暮らし、
パートナーのトゥーリッキも、この建物に同じくアトリエを構えたそうです。
屋根裏の廊下を通り、お互いの部屋を行き来したのだとか。
二人の制作風景、やりとり、想像が膨らみますね。
トーベ他界後、アトリエがあった建物の入り口に写真のレリーフが取りつけられました。
こちらは幼いころのトーベを彫刻した、トーベ父の作品です。
もしヘルシンキに行くことがあったら、皆さんも一度立ち寄ってみてください。